寒さが厳しくなると、手足の冷えが気になりますよね。気温が下がるのに合わせて手先や足先が冷たくなるのは当然のことですが、その中でも一度冷えてしまうと温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚がある状態のことを「冷え性」と呼びます。
冷え性は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態です。では、なぜ体温調節がうまくできなくなってしまうのでしょうか?
◎冷えの原因は「血液の流れ」!
末端冷え性は、手足の先などの体の末端にある毛細血管に、温かい血液が流れにくくなっていることが原因の場合が多いです。
手のひらや足の裏では、暑い環境では体の余分な熱を外に逃がすために血管が拡張し、寒い環境では体温を下げないように血管が収縮します。この収縮が過剰に起きると、血液の流れが悪くなってしまい、必要以上に手足が冷たくなるのです。
また、身体の重要な臓器は身体の中心部に集まっていることから、寒くなると身体は血液を中心部に集めることで体温を維持しようとします。
その結果、手先や足先といった末端には血液が行き渡りにくくなり、冷えを感じてしまいます。
◎身体の中から温めよう
冷え性の症状が男性と比べて女性に多く見られるのは、熱を生産するための筋肉が相対的に少ないから。また、月経の影響でどうしても貧血状態になりやすいことも一因です。
冷え性を改善するためには、手足を外から温めるのではなく、身体の中の熱量を増やす必要があります。バランスのとれた食事と適度な運動によって体温を上げましょう。末端にも行き渡るだけの十分な暖かい血液を生産するとともに、体温の上昇に応じて末端の血管を拡張することで、手先足先まで温かく感じられるようになります。
寒い冬はどうしても暖かい家の中にこもりがち。ですが、身体を動かす習慣を保つことが寒さに打ち勝つことの近道なのです。
富田林市梅の里1-19-15
ますい鍼灸整骨院