免疫反応であるアレルギー症状は、腸内環境と密接に関係しています。症状を和らげたいけれどあまりに薬にばかり頼るのも……という方は、ぜひ腸内環境の改善を心がけてみてください!
◎免疫力の7割は腸で決まる!
腸内には身体全体の7割に相当する量の免疫細胞が存在しています。
人間は口から食べ物を摂取していますが、実際に栄養分や水分を体内に取り入れるのは腸の役割です。人間が摂取するものの中には細菌や有害物質も混ざっているので、それらに対する処理も行っています。鼻水やくしゃみといった反応で防ぎきれず体内に入り込んだ有害物質の処理は、最終的には腸の仕事になるのです。
◎腸内環境を意識した食生活を
腸内環境を良くして腸に元気に働いてもらうためには、腸内環境を悪化させる食べ物を極力とらないようにすることが大切です。
例えば、肉や砂糖は摂りすぎると腸内の悪玉菌が増える原因になります。また、小麦ばかり食べていると便秘の原因になりますし、加工食品を食べすぎるとそこに含まれている添加物によって腸内環境が乱れるリスクが高まります。腸内環境を改善するためには、これらの食べ物の食べすぎには注意しましょう。
腸内環境を整えてくれる腸内細菌を「善玉菌」といい、腸内に善玉菌が多い状態が理想とされています。善玉菌を増やすためには、食物繊維が豊富な食事をとることがおすすめです。
食物繊維は善玉菌のエサとなってくれるのに加え、便秘の改善など、おなかの調子を整えるのに役立ちます。
◎食物繊維でおなかの調子を整えよう
食物繊維は「ヒトの消化酵素で分解されない食べ物の総体」と定義されています。簡単にいえば、小腸で消化・吸収されず、そのまま大腸に届けられる成分が食物繊維です。
食物繊維は小腸で吸収されないため、その他の栄養素のように活動エネルギーにはなりません。代わりに腸内の善玉菌のエサになったり、便の排出を促して便秘の解消を手伝ったりといった役割を果たして腸内環境の改善に役立ちます。
食物繊維を効率的に摂取するためには、植物性の食べ物を食べるのが効果的です。具体的には、野菜・玄米・きのこ類・海藻類などが代表的です。
主食を白米から玄米や雑穀米に変える、みそ汁やスープを作るときは具沢山にするなどして、一日の食事で摂取する食物繊維の量を増やしていきましょう!
花粉症のように、毎年決まってやってくるアレルギー症状はつらいもの。薬を飲むのも大切なことですが、それに加えて日々の生活の工夫でも少しずつ症状を和らげていきたいですね。
富田林市梅の里1-19-15
ますい鍼灸整骨院