暑い日が続くと、疲れが抜けない、体がだるい、食欲が出ないといった状態になる方も多いのでは。これらの症状は「夏バテ」によるものかもしれません。
私たちの体は、自律神経の働きによって体温調整を行っています。本来、体温が上がれば汗をかいて熱を逃そうと働きますが、現代人が過ごす環境ではこの調整機能が鈍くなりがちです。
その大きな要因の一つは、外と室内の温度差にあります。真夏の外気温は35℃を超えることも多いですが、室内ではエアコンを効かせて室温を25℃以下まで下げているなんてことも。
一般的には、外気温と室温の差が5℃より大きくなると、自律神経が乱れやすいと言われており、温度差が大きければ、いざ外へ出た際に汗をかきにくく、体内に熱がこもって熱中症の原因にもなります。室温が低すぎる場合には体温が下がり過ぎてしまい、血の巡りも悪くなります。
◎体への負担が少ない暑さ対策
自律神経の働きを正常に保つためには、外と室内の温度差を5℃以内に抑えることが効果的です。
暑さ対策としては、エアコンを使って室温を下げるだけではなく、「体感温度」を下げることに意識を向けるのがポイントです。
体感温度には、気温だけでなく、服装、風、日差し、湿度など、多くの要素が影響します。室内の風通しを良くして湿度を下げる、強い日差しが直接入らないように薄手のカーテンを使うなどの工夫によって、体を冷やし過ぎずに暑さ対策を行うことができます。
室内外の温度差の他にも気を付けたいのが「内臓の冷え」。
暑い日にはキンキンに冷えた飲み物や、アイスを食べたくなりますよね。しかし、冷たいものを食べると内臓の温度は2〜4℃も下がってしまいます。内臓温度が1℃下がると、基礎代謝が11〜12%落ちると言われており、摂取した栄養分がエネルギーに変えられずに脂肪となることや、老廃物の排出ができずに肌トラブルが起こるなど、全身にさまざまな影響が出てしまいます。また、急に冷たいものを食べることは胃腸への負担も大きく、便秘や下痢などの原因にもなります。
◎体力を蓄えて夏バテを予防しよう
夏バテ予防に欠かせないのが、自律神経を整える環境づくりと生活習慣です。食生活のリズムや栄養バランスを整えること、十分な睡眠をとることで、自律神経を安定させることができます。
さらに、夏の暑さに負けない「体力づくり」を行うこともおすすめです。ストレッチやウォーキング、ジョギングといった軽い有酸素運動を行い、適度な心拍数と疲労感を作ることで、慢性的な食欲不振や倦怠感を防ぐことができます。
夏バテ予防で大切なのは、体を冷やし過ぎないことと体力づくり。まずは日頃の生活習慣を見直して、この夏を元気に過ごしましょう!
富田林市梅の里1-19-15
ますい鍼灸整骨院