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月別アーカイブ: 2023年10月

自分でできるがん予防

日本人の2人に1人が一生のうち一度はがんになるとされている今、がんはもはや日本人にとって身近な病気なのです。

がん予防についての研究からは、がんと生活習慣病・環境との間に深い関わりがみられています。生活習慣を改善することで、誰でもがん予防に取り組むことができます。

 ◎がん予防の5本柱
がん予防にとって重要な生活習慣の改善には、5つのポイントがあります。

・禁煙
たばこは肺がんをはじめ、食道がん、膵臓がん、胃がん、大腸がん、肝細胞がん、子宮頸がん、頭頸部がん、膀胱がんなど、多くのがんに関連しています。禁煙はがん予防の大きな一歩です。吸っている人は禁煙し、吸わない人はたばこの煙をなるべく避けて生活しましょう。

・節酒
飲酒は、肝細胞がん、食道がん、大腸がんと強い関連があり、女性の場合は乳がんのリスクが高くなるという研究結果もあります。お酒を飲む場合は、一日に飲む量は日本酒であれば1合程度、ワインであればグラス2杯程度までにしておきましょう。

・食生活
「塩分や塩辛い食品のとりすぎ」「野菜や果物をとらない」「熱すぎる飲み物や食べ物をとること」が、がんの原因になるという研究結果があります。塩分を抑え、野菜と果物を食べ、熱い物は少し冷ましてから口にするという3つのポイントを守ることで、がんリスクが低くなります。

 ・身体活動
仕事や運動などで身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。身体活動量が高い人では、がんだけでなく心疾患のリスクも低くなることから、普段の生活の中で無理のない範囲で可能なかぎり身体を動かす時間を増やしていくことが、健康につながると考えられます。

・適正体重の維持
肥満度の指標であるBMI値が、男性は21.0~26.9で、女性は21.0~24.9で、がん死亡のリスクが低いことが示されました。太りすぎはもちろん、痩せすぎにも注意しましょう。

◎がんは長期戦!
がんはある日突然現れるのはありません。がん細胞は発生してから異常な分裂・増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」の状態になります。体内の免疫細胞がしっかりとがんになる前のがん細胞を倒してしまえるように、健康なうちから少しずつ生活習慣を整えることで、がんを予防しましょう。

 

富田林市梅の里1-19-15
ますい鍼灸整骨院

がんは日本人の国民病

がんは、日本において1981年より不動の死因第1位となっており、現在では、年間36万人以上の国民ががんで死亡しています。これは、年間死亡者のうち3人に1人ががんによって亡くなっていることになります。

日本人にとってがんは、「国民病」といっても過言ではない状況となっています。

◎がんはなぜ増えたのか
がんにかかる人が増えている主な要因には、肉を中心とした食生活の欧米化や、検診受診率の低さに加えて、高齢人口の増加という点があります。

がんは、遺伝子のコピーミスによって発生します。若く健康な間は免疫力が高く、コピーミスによってできた体内の異物(がん細胞)を排除できますが、免疫力が低下した高齢者の体内では異物を排除しきれず、がん化した細胞が成長しやすくなってしまいます。

がんが死因のトップになった1981年から、日本人の平均寿命は延び続けています。単純にはいえませんが、高齢者が増えていることが、相対的ながん罹患者数を押し上げている一因となっていることは事実でしょう。

◎がんは治療が難しい
がんは他の病気に比べ、治療が難しいことも、がん患者が減らない理由の一つです。

たとえば、1980年代の初めまで死因のトップだった脳血管疾患やトップ3の常連である心疾患も高齢になるほど患者数が増える病気です。しかしこれらの病気に対しては、血栓を溶かす優れた薬の登場、詰まった血管を内側から広げるカテーテル治療やそれを容易にする画像診断装置などの技術が発展して、どんどん治療が可能になっています。ところががんに関しては、患者数の増加の勢いが治療技術の進歩を上回っているとされています。そのため、がんによる死亡者の数は年々増加しています。

いつ誰がかかってもおかしくないがん。検診受診や生活習慣の見直しなど、できることから予防していきましょう。

 

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