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水を飲むのは健康への近道!

人間の体は、成人で体重の約60~65%が水分で構成されています。水を飲むことは生きるために欠かせませんが、上手に水を飲む習慣をつければ、健康な身体づくりや、美容にも役立ちます。

成人の場合では、1日に2.5Lもの水分が排出されるため、排出されて減った水分を、体外から摂取する必要があります。食べ物にも水分は含まれていますので、通常の食事を摂った上で、1日あたり約2Lの水を飲むことがよいとされています。

◎水を飲むと起こること
水を飲むことによって得られるメリットはたくさん存在します。

中でも重要なのは血液の巡りがスムーズになるということです。血液は全身に酸素や栄養素を運ぶことや、老廃物・過剰な物質を体外に排出するなどの役割を持っています。血液の主成分は水ですので、水分が足りなければ低血圧を引き起こします。逆に、水分の摂取が十分できていれば、血液の流れが良くなることで基礎代謝が高まり、回復力の向上や、冷えの改善にも役立ちます。

また、皮膚にも栄養や水分が行き渡り、肌トラブルの改善に役立つなど美容面での効果も大きいといわれています。

◎水分補給に適さない飲み物
コーヒー・緑茶などに含まれるカフェインは、体内の水分の排出を促す成分ですので、水分補給には適していません。水分補給をする際には、水や麦茶など、カフェインが含まれていない飲み物を摂取することが好ましいです。

また、お酒に含まれるアルコールは摂取量以上に水分の排出を促すため、脱水症状になってしまう危険性が非常に高いです。

アルコールを摂取する際には、併せて同量以上の水などを飲むことがおすすめです。

 ◎水分補給のタイミング
生活の中で、水分を多く失うタイミングは、睡眠時、入浴時、運動時です。これらのタイミングで体内の水分が不足してしまわないように、就寝前や起床時、入浴前後、運動中・運動前後には、特に意識して水分補給を行いましょう。

特に起床時にコップ1杯程度の水を飲むことで、胃腸が刺激され便意が起こりやすくなるので、便秘や腸内環境の改善にも効果的です。

水分補給をする際には、一気にたくさんの水を飲むのではなく、コップ1杯程度の水をこまめに飲むようにするとより効果的です。

また、風邪を引いているときや、下痢の症状がある場合には脱水症状になりやすいため、経口補水液で塩分も合わせて補給するとよいでしょう。ただし、スポーツドリンクには糖分が多く含まれているため水で薄めて飲むと体への負担を減らすことができます。

日々の生活の中で、水分補給を忘れずに、健康な体を作りましょう!

 

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かくれ脱水症状にご注意を!

体内の水分は、単に排泄物だけで失われるだけでなく、乾燥している季節には皮膚や、呼吸によっても水分は常に体外へ排出され続けています。

成人が一日に排出する水分量はおよそ2.5Lで、そのうち皮膚や呼吸からの排出が約0.9L、尿や便からの排出が約1.6Lとなっています。

冬は知らず知らずのうちに「かくれ脱水症状」になりやすい季節なので、意識して水分を補給する必要があります。

◎脱水で起こる症状
体内の水分が減ると、血液の量も減少し、血圧が低くなってしまいます。

すると、疲労感や食欲減退の症状をはじめ、必要な栄養素が全身に行き渡らず、汗が出にくくなるなど、回復力や老廃物を排出する機能の低下も発生しやすくなります。

また、水分が不足している状態では、骨や筋肉に含まれる電解質(ミネラル)の量も少なくなるため、足がつる、手足がしびれるといった症状が出ることもあります。

 ◎脱水症状のサイン
脱水症状になった際に体に現れるサインをご紹介します。下記のような症状が現れた場合には、脱水症状を疑い、水分補給をしましょう。

・のどや口の渇き

・尿の色が濃い

・尿の量が少ない

・立ちくらみ

・皮膚のハリがない

◎脱水症状を予防するには?
脱水症状の予防で最も効果的なのは、やはり「こまめな水分補給」です。

特に、喉が渇いているときには、既に軽度の脱水状態になっている場合が多いので、喉の渇きを感じなくても、定期的に水を飲むように心がけましょう。

 

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内臓を休ませよう!

食べ過ぎ・飲み過ぎは体に大きな負担をかけてしまいますが、特に、胃腸、肝臓、膵臓などの内臓への負担がかかります。

胃腸や膵臓は食べ物の消化・排泄などの機能、肝臓は脂肪の消化やアルコールの分解などの働きを持っています。

食べ過ぎ・飲み過ぎはこれらの働きを低下させるリスクが高く、消化不良や二日酔い、倦怠感や疲労感を引き起こすことに繋がります。

 ◎腸の疲労で免疫力が低下します
内臓の中でも、腸は免疫力との関わりが大きく、体内の免疫細胞のおよそ7割が腸に集中しているといわれています。小腸では、「パイエル板」と呼ばれる免疫器官で有害物質を退治する役割を担います。膨大な量の腸内細菌が住む大腸では、腸内細菌のバランスが整うことで、免疫の調整機能が活発に働くようになります。

腸は免疫機能と密接な関係にあるため、腸内環境が整っていれば免疫力が高まり、逆に暴飲暴食やストレスによって腸内環境が乱れると免疫力も低下し、感染症などの危険性が高まります。

腸内環境を整えるためには、腸を休ませる「プチ断食」や、発酵食品や食物繊維など、腸内の善玉菌を増やす食材を取り入れることも効果的です。

◎内臓を休ませる「プチ断食」
食べ過ぎ・飲み過ぎてしまった翌日は、「プチ断食」で腸を休ませることも効果的です。また、食べ過ぎ・飲み過ぎをしていなくても、週に一回程度取り入れるだけでもデトックス効果があり、内臓の調子を整えることができます。

断食といっても、丸一日まったく飲食をしないというわけではなく、寝ている時間も含めて16時間程度の時間、飲食をしないようにするという方法です。

ただし、無理をして何も食べないと、かえって体調を崩してしまうため、初めのうちは身体の様子を見ながら、食事をリンゴやヨーグルトといった消化のしやすい食べ物に置き換えるだけでもOKです。

消化を行う際には、内臓で多くの水分を使います。こまめな水分補給は忘れずに行いましょう。

冷たい水は消化器官を冷やしてしまうため、白湯や温かいお茶などがおすすめです。

◎健康な体は日々の生活習慣から!
内臓疲労を取るためには、まずはしっかり胃腸を休ませることが大切です。日々の食生活では、栄養バランスに注意し、必要な栄養素を確実に摂ったうえで、特に糖質や脂質を摂り過ぎないことを心がけましょう。

また、日ごろから軽い運動を行うことや、十分な睡眠をとることで代謝が高まり、内臓の機能を強化することに繋がります。

まずは日々の生活習慣の中で、「内臓に負担をかけない」という点を意識してみましょう。

 

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食べ過ぎ・飲み過ぎで起こること

年末年始の飲み会や、お正月、成人式など、この時期にはおいしい料理をたくさん食べたり、ついついお酒を飲み過ぎたりしやすいですよね。

しかし、食べ過ぎや飲み過ぎは、実は身体に大きな負担をかけていることを忘れてはいけません。

食べ過ぎ・飲み過ぎは、単に体重が増えて肥満のリスクが高まるだけでなく、消化不良や疲労感、睡眠の質や免疫力の低下などを引き起こす可能性が高まります。

◎肥満・血糖値上昇のリスク
脂質が多く、ハイカロリーな食事は、当然ながら肥満の原因となります。さらに、そのような料理にはほとんどの場合、糖質が多く含まれます。糖質が多い食事では、食後血糖値の急上昇を引き起こし、体に大きな負担を及ぼします。

お酒の中では、ビールに要注意です。ビールはほかのお酒に比べてカロリーや糖質が高く、500mlのビール2本でお茶碗一杯より多くのカロリーを摂取することになります。

飲み過ぎないことが大切ですが、糖質が少なめのお酒を選ぶことも予防策の一つです。

◎睡眠への影響
食べ過ぎ、飲み過ぎは睡眠に対しても悪影響を与えてしまいます。

一般的に、就寝の2~3時間前までには食事を済ませることが理想といわれていますが、これは睡眠中に消化活動が活発になると、眠りが浅くなり睡眠を妨げになりやすいためです。

◎食べ過ぎた翌日に行いたいこと
食べ過ぎ・飲み過ぎた翌日には、半日だけプチ断食を行う、消化しやすい食べ物を選ぶ、白湯などで体を温めるといった方法で、胃腸をしっかり休ませることが大切です。

糖質や塩分、アルコールはなるべく控えることが大切です。

やはり最大の予防策は「食べ過ぎ・飲み過ぎをしない」ことです。楽しい食事をしたのに体調不良になってしまっては台無しですので、食べ過ぎ・飲み過ぎには注意しましょう!

 

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かぜ予防は免疫力から

かぜを引かないために重要なのが「免疫力」。

免疫力が低下すると、かぜだけでなく様々な感染症のリスクも高まります。

人間にはそもそも免疫機能が備わっており、細菌やウイルスなどの微生物に接触しても感染しにくく、たとえ発病しても多くはすぐに治癒するようになっています。

しかし、それでもかぜを引きやすい人と引きにくい人がいるのは、この「免疫力」に違いがあるからなのです。

 ◎免疫力は腸内環境から
体内の免疫細胞の約7割は「腸」に集まっていることをご存知でしょうか。

腸は、食事とともに体外からウイルスや病原菌などが侵入しやすい場所であるため、それらの有害な異物に対抗するために、多くの免疫細胞が集中しているのです。

つまり、腸内環境を整えることが、免疫力向上に大きな効果を及ぼします。

栄養バランスの整った食事を摂ることで、腸内環境を改善することができます。まずは1日3食を基本に、主食・主菜・副菜のバランスを見直してみましょう。

◎水分不足はとっても危険!
日々の生活の中で、私たちの体は1日に2.5L程度の水分を失っています。

排泄物だけでなく、皮膚や粘膜、呼気などからも水分は失われていくため、空気が乾燥している冬の季節には、より多くの水分が失われてしまいます。

また、冬は汗をかきにくいことから、水分摂取を行う意識も薄れてしまいがちです。このように、知らず知らずの内に体内の水分量が低下すると、かぜのリスクも高まってしまいます。乾燥しやすい冬にこそ、こまめな水分補給を意識しましょう。

 ◎適度な運動で免疫力アップ
日常生活の中で、毎日60分程度は積極的に体を動かすことが、免疫力向上に役立つとされています。

積極的に体を動かす、と言っても、息切れするほどの激しい運動を行う必要はありません。早歩きをすることや自転車に乗る、掃除をする、犬の散歩をするなど、体を普段より少し多めに動かすことを意識して取り組んでみましょう。

 ◎十分な睡眠は欠かせません
ウイルスなどに感染すると、体内ではサイトカインという免疫物質が生成されます。この免疫細胞は睡眠を促しますが、逆に睡眠を取ることで免疫細胞の分泌が促進されることもわかっています。

適切な睡眠時間は人それぞれですが、免疫力を高めるためには、一般的に8時間程度の睡眠を取ることがよいとされています。

かぜ予防には免疫力が深く関わっています。食事・運動・睡眠の習慣で、免疫力を高めましょう!

 

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かぜ予防は万病予防

◎「かぜ」って何?
かぜは、正式には「かぜ症候群」といって、一般的にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱などの症状の総称を指します。子どもからお年寄りまで、幅広くかかる一般的な病気です。主な原因はウイルス感染であるため、基本的に特効薬はありません。症状を緩和する対症療法を行い、ゆっくり休むことが何より大切です。

そして誰もが一度は引いたことがあるであろう「かぜ」と、新型コロナ感染症やインフルエンザは、いずれも「接触または飛沫を介した感染症」です。原因となるウイルス等は異なりますが、感染経路や予防法は基本的に同じものです。

かぜ対策をしっかりと行うことで、より大きな病気を予防することにもつながります。

◎感染リスクを減らそう
多くの場合、かぜの感染は、かぜを引いている人の咳やくしゃみによってウイルス等の原因物質を含む飛沫が周囲に飛び散らされたり、その飛沫の付いた手で触った部分を他の人が触ったりすることで広がっていきます。

感染リスクを減らすためには、まず「手洗い」と「うがい」が基本中の基本。かぜの原因物質を体内に取り込まないようにしましょう。また、「人混みを避ける」ことを意識するのも効果的です。病気が流行する時期は、原因物質を持っているかもしれない不特定多数の人が集まる場所へ行くのは控えたほうがよいでしょう。

◎たかが「かぜ」、されど「かぜ」
かぜはおおむね1週間程度で治ることが多いです。しかし、かぜを引いている間は免疫力が低くなるため、別のウイルスや細菌に二次感染することで、症状が長引くことがあります。また、中耳炎や副鼻腔炎、さらに気管支炎、肺炎、脳症などの重篤な合併症を引き起すリスクもあります。

かぜ対策は、大きな病気を予防することでもあります。「たかがかぜ」と思わず、健康なうちに予防しておきましょう。

 

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睡眠の質を高める習慣

睡眠の質を高めるためにできることを、睡眠環境と生活習慣の2つに注目して解説します。

◎寝具の重要性
睡眠の質に大きく影響するのが、枕やマットレスを中心とした寝具です。

良い寝具の条件は「睡眠中の身体に優しいこと」

掛け布団では「保温性」や「吸湿性」、「フィット性」が重要です。睡眠時の腰には体重の約40%の負荷が掛かっていると言われており、敷き布団には掛け布団の条件に加えて、腰にかかる負荷を分散させるための「硬さ」や「クッション性」も重要な条件と言えます。

寝具の中でも、特に「枕」は睡眠の質に大きな影響を及ぼします。

人間が仰向けで眠る場合、枕が頭部を支え、背骨から頸椎にかけてゆるやかなS字カーブを描く事が理想となります。この姿勢を維持できるかどうかという点で、枕の高さが重要になります。

ちなみに頭部の重さは体重の10%弱程度で、睡眠時の首や肩には、その重さを支えるために大きな負荷がかかっています。

その負荷を分散し、首や肩の疲労を抑えるためにも、枕は重要な存在であると言えます。

 ◎寝室の環境も要チェック!
寝床の中の温度が33℃前後、湿度が50%前後の状態を、季節にかかわらず1年を通じて保てている事が重要です。

また、強い光や大きな音は睡眠中に刺激となり、睡眠の質を下げてしまいます。

◎寝る前の生活習慣を見直そう!
日々の規則正しい生活に加え、夕方くらいにウォーキングやジョギングなどの軽い運動を行うと、運動時に上がった脳の温度が下がる事で寝つきが良くなると言われています。

逆に、睡眠直前に激しい運動をしてしまうと身体が興奮してしまい眠れなくなるので注意しましょう。

また、「入浴」も眠りのために重要な習慣です。

睡眠前に湯船に入り体を温めることで交感神経から副交感神経に切り替わりやすくなります。

運動と同じく、体温が一時的に上がったところから下がる過程では寝つきもよく、深い睡眠も期待できます。

 ◎寝る前のスマホには要注意!
現代人は1日中スマホから手を離せない生活を送っていますが、寝る直前にまでSNSや動画を見ている事も多いのではないでしょうか?

寝る直前にスマホを見ると、画面からの強い光で脳が活性化し、入眠の妨げになります。

また最近はスマホの電磁波の影響で睡眠の質が低下する事にも注目されているので、寝床とスマホを遠ざける事も睡眠の質を改善する要因になるといえるでしょう。

「いい睡眠」を目指すために、睡眠習慣はもちろん、寝具や寝室の環境も見直しましょう!

 

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いい睡眠、悪い睡眠とは?

朝起きた時に「疲れが取れていない」「目覚めがスッキリしない」「腰が痛い」なんて経験をされた事もあるのではないでしょうか。

 ◎そもそも「いい睡眠」ってどんな睡眠?
いい睡眠かどうかを判断するためには、

・日中の活動に支障を与えるような眠気がない

・朝起きたときに疲労感がしっかりとれている

をチェックしましょう。

日本人の一般的な睡眠時間は6時間~8時間程度ですが、人によって適切な睡眠時間は異なり、睡眠時間が長ければ長いほど良いというわけではありません。
また、入眠までに時間がかかることや、夜中に目を覚ましてしまい寝られなくなることがある方は、寝具が自分に合っていないことが理由の場合もあります。起きたときに寝足りない感じがしたら、睡眠を見直すことが大切です。

◎睡眠のタイミングも重要です
人間には『日の出とともに起き、日没とともに眠る』という大自然のリズムに即した体内時計が備わっています。
体内時計の周期は24時間からずれていますが、朝起きたときに日光を浴びることによってずれた周期がリセットされます。
体内時計が整うと、昼は活発に活動でき、夜になると眠くなり、質の良い睡眠へ繋がります。

◎普段の睡眠を見直そう!
「最近、寝ても疲れが取れないかも」と思ったら、下記のポイントを意識しましょう。

・睡眠時間が適切かどうか

・ぐっすりと続けて眠れているか

・寝具は体に合っているか

・適切なタイミングで睡眠を取れているか

どれか1つでも欠けていると、疲労を翌日に持ち越す「悪い睡眠」になるリスクが高まります。
自身の睡眠環境について、今一度見直してみましょう!

 

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自分でできるがん予防

日本人の2人に1人が一生のうち一度はがんになるとされている今、がんはもはや日本人にとって身近な病気なのです。

がん予防についての研究からは、がんと生活習慣病・環境との間に深い関わりがみられています。生活習慣を改善することで、誰でもがん予防に取り組むことができます。

 ◎がん予防の5本柱
がん予防にとって重要な生活習慣の改善には、5つのポイントがあります。

・禁煙
たばこは肺がんをはじめ、食道がん、膵臓がん、胃がん、大腸がん、肝細胞がん、子宮頸がん、頭頸部がん、膀胱がんなど、多くのがんに関連しています。禁煙はがん予防の大きな一歩です。吸っている人は禁煙し、吸わない人はたばこの煙をなるべく避けて生活しましょう。

・節酒
飲酒は、肝細胞がん、食道がん、大腸がんと強い関連があり、女性の場合は乳がんのリスクが高くなるという研究結果もあります。お酒を飲む場合は、一日に飲む量は日本酒であれば1合程度、ワインであればグラス2杯程度までにしておきましょう。

・食生活
「塩分や塩辛い食品のとりすぎ」「野菜や果物をとらない」「熱すぎる飲み物や食べ物をとること」が、がんの原因になるという研究結果があります。塩分を抑え、野菜と果物を食べ、熱い物は少し冷ましてから口にするという3つのポイントを守ることで、がんリスクが低くなります。

 ・身体活動
仕事や運動などで身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。身体活動量が高い人では、がんだけでなく心疾患のリスクも低くなることから、普段の生活の中で無理のない範囲で可能なかぎり身体を動かす時間を増やしていくことが、健康につながると考えられます。

・適正体重の維持
肥満度の指標であるBMI値が、男性は21.0~26.9で、女性は21.0~24.9で、がん死亡のリスクが低いことが示されました。太りすぎはもちろん、痩せすぎにも注意しましょう。

◎がんは長期戦!
がんはある日突然現れるのはありません。がん細胞は発生してから異常な分裂・増殖をくり返し、10~20年かけて「がん」の状態になります。体内の免疫細胞がしっかりとがんになる前のがん細胞を倒してしまえるように、健康なうちから少しずつ生活習慣を整えることで、がんを予防しましょう。

 

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がんは日本人の国民病

がんは、日本において1981年より不動の死因第1位となっており、現在では、年間36万人以上の国民ががんで死亡しています。これは、年間死亡者のうち3人に1人ががんによって亡くなっていることになります。

日本人にとってがんは、「国民病」といっても過言ではない状況となっています。

◎がんはなぜ増えたのか
がんにかかる人が増えている主な要因には、肉を中心とした食生活の欧米化や、検診受診率の低さに加えて、高齢人口の増加という点があります。

がんは、遺伝子のコピーミスによって発生します。若く健康な間は免疫力が高く、コピーミスによってできた体内の異物(がん細胞)を排除できますが、免疫力が低下した高齢者の体内では異物を排除しきれず、がん化した細胞が成長しやすくなってしまいます。

がんが死因のトップになった1981年から、日本人の平均寿命は延び続けています。単純にはいえませんが、高齢者が増えていることが、相対的ながん罹患者数を押し上げている一因となっていることは事実でしょう。

◎がんは治療が難しい
がんは他の病気に比べ、治療が難しいことも、がん患者が減らない理由の一つです。

たとえば、1980年代の初めまで死因のトップだった脳血管疾患やトップ3の常連である心疾患も高齢になるほど患者数が増える病気です。しかしこれらの病気に対しては、血栓を溶かす優れた薬の登場、詰まった血管を内側から広げるカテーテル治療やそれを容易にする画像診断装置などの技術が発展して、どんどん治療が可能になっています。ところががんに関しては、患者数の増加の勢いが治療技術の進歩を上回っているとされています。そのため、がんによる死亡者の数は年々増加しています。

いつ誰がかかってもおかしくないがん。検診受診や生活習慣の見直しなど、できることから予防していきましょう。

 

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